Google Chrome、ハッキングコンテストで唯一の生き残りブラウザに

Google Chrome、ハッキングコンテストで唯一の生き残りブラウザに
MacSafariはコンテスト開始後数分で侵入され、IE 8、Firefoxも初日のうちにハッキングされた。

カナダのバンクーバーで3月18〜20日に開催されたハッキングコンテストPwn2Own 2009で、参加者らはGoogleChrome以外の主要Webブラウザすべてのハッキングに成功した。このコンテストはカナダのセキュリティ企業 dragostech.comが2007年から毎年開催しているもので、今年はWebブラウザと携帯端末のセキュリティ侵入のテクニックが競われた。

 ターゲットとなったWebブラウザは、Windows 7搭載のソニーVAIOにインストールされたInternet ExplorerIE)8、FirefoxChromeと、Mac OS X搭載のMacBookにインストールされたSafariFirefoxWebブラウザ脆弱性を突くコード(エクスプロイトコード)の実行によってセキュリティを破った参加者に、1バグ当たり5000ドルの賞金とノートPCが贈られるというルール。

 まず初日のコンテスト開始後2分以内にチャーリー・ミラー氏がSafariのハッキングに成功。その後IE 8とFirefoxも初日にハッキングされた。

 IE 8のハッキングに成功したNilsと名乗る参加者が2日目にChromeに挑戦したが、侵入できなかった。

 携帯端末部門はBlackBerryAndroid携帯、iPhoneNokiaN95Windows Mobile搭載のHTC Touchをターゲットに賞金1万ドルが懸けられたが、ハッキングに成功した参加者はいなかった。