ニュージーランドのレジストラがクラックされ、著名なサイトに多数影響

トルコのクラッカーがニュージーランドにあるドメインレジストラ Domainz.net の DNS レコードのハイジャックに成功し、ニュージーランドMicrosoftHSBC、コカコーラ、ファンタ、F-secureBitdefender (アンチウイルスソフト)、Sony および Fuji Xerox など多数のサイトに影響が出た (zone-h の記事、ZDNet Japan の記事より) 。

クラッキングを行ったのは The Peace Crew として知られる集団に属する agd_scorp と名乗る人物で、氏はこれまでも MSN や Microsoft のサイトに多数の攻撃を行っていることで知られているという。今回被害を受けた Microsoft や Live のサイトでは、"STOP THE WAR ISRAEL" というメッセージの他に 10 年前に発生したビル・ゲイツへのパイ投げ攻撃の画像が表示されていた。

今回の攻撃はレジストラの管理画面にある単純な SQL インジェクションに対する脆弱性を突いたもの。Domainz は .nz ccTLD の管理を一手に担っていた企業でもあり、現在は大手 Melbourne IT の傘下にあるが、zone-h では「このような巨大企業においても、よく知られた攻撃手法によりクラックされてしまうのは恐ろしいこと」と述べられている。