「プレステ3」での詐欺・有害サイト閲覧を防止、トレンドが提供開始

それぞれ年額1980円で提供、システムソフトのアップデートが必要

トレンドマイクロは2009年4月27日、ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機「プレイステーション3」向けセキュリティサービスを、同年5月11日に開始することを発表した。サービスは2種類。1つは有害サイトへのアクセスを、もう1つは詐欺サイトへのアクセスを遮断するサービス。料金はいずれも年額1980円。

今回発表したサービスは、「トレンドマイクロ キッズセーフティ for PS3」と「トレンドマイクロ ウェブセキュリティ for PS3」。いずれも、プレイステーション3Webブラウザー機能「インターネットブラウザ」用のURLフィルタリングサービス

キッズセーフティ for PS3では、子どもにとって有害と思われるWebサイトへのアクセスを遮断する。インターネットブラウザを使って、有害とされるサイトにアクセスしようとすると、警告画面を表示してブロックする(図)。

ブロックの対象となるのは、「アダルト/成人向け」「カルト/オカルト」「ギャンブル」「違法行為」「違法薬物」「酒/タバコ」「性教育」「武器/軍事」「暴力/差別」のカテゴリに分類されるWebサイト。通常のURLフィルターとは異なり、ブロックするカテゴリをユーザーが指定することはできない。
ウェブセキュリティ for PS3は、クレジットカードや銀行口座の番号、パスワードなどを盗もうとするサイトへのアクセスをブロックするサービス。フィッシング詐欺サイトなどへアクセスしようとすると、警告を表示してブロックする。

サービスはプレイステーション3から申し込む。申し込むにはプレイステーション3のシステムソフトウエアを、最新のバージョン2.70にアップデートする必要がある。

料金は、それぞれ年額1980円。2つのサービスを同時に申し込むと年額3480円で利用可能。また、2009年8月31日までは「スタートアップキャンペーン」として料金を3割引にする。同日までは、1サービス当たり年額1386円(同時申し込みで年額2436円)で提供する。

今回発表したサービスは、2007年11月から無料で試験提供している「トレンドマイクロ ウェブ セキュリティ for PS3」の正式版。同サービスでは詐欺サイトと有害サイトの両方を遮断していたが、今回、正式版の提供開始に伴ってサービス内容を見直し。詐欺サイト遮断と有害サイト遮断を別々のサービスとして提供することにした。

位置付けとしては、試験サービスと正式版サービスは別物。ユーザーが申し込まない限り、試験サービスが正式版に移行されることはない。