Webサイトの改ざん攻撃、発信元は地中海沿岸


数週間前にはニュージーランドの大手サイトを含む複数のWebサイトがトルコからとみられる攻撃を受け、サイトが改ざんされた。

地中海沿岸諸国からの攻撃で、Webサイトが改ざんされる事件が増えていると、セキュリティ企業のTrend Microが5月18日のブログで伝えた。

それによると、数週間前にはニュージーランドの大手サイトを含む複数のWebサイトがトルコからとみられる攻撃を受け、サイトが改ざんされて、Microsoftビル・ゲイツ会長がパイを投げられた時の写真などが掲載される騒ぎがあった。2006年にはモロッコからの攻撃で、700あまりのイスラエル関連サイトが改ざんされる事件も起きている。

地中海沿岸のモロッコアルジェリアチュニジアといった国ではブロードバンドの普及でインターネットの利用者も増加。「幼稚な若者らがいたずらでWebサイトを改ざんしている可能性もある」とTrend Microは見る。

攻撃にはエクスプロイトやSQLインジェクションDNSポイズニングなどの手口が使われており、Webサイト管理者は必要なポリシーやベストプラクティスを導入しておく必要があるとTrend Microは促している。