チェックしておきたいぜい弱性情報

Adobe ReaderとAcrobatにバッファオーバーフローのぜい弱性

4月27日にアドビのブログで取り上げられたJavaScriptのgetAnnotsメソッド(ドキュメントから注釈を取得するオブジェクト・メソッド)のぜい弱性(CVE-2009-1492)に関する対策情報です。Portable Document Format(PDF)ドキュメントを閲覧および編集するためのソフトウエアである,Adobe ReaderAcrobatの9.1ならびにそれ以前のバージョンに影響があります。深刻度:高い(CVSS基本評価基準値=10.0)として報告されています。米国時間の5月12日に,Adobe ReaderAcrobatの9.X,8.X,7.Xのアップデート版がリリースされる予定です(5月1日時点)。

アップデート版がリリースされるまでの間,Adobe ReaderAcrobatJavaScriptを無効化(編集>環境設定>JavaScriptを選択した後,「Acrobat JavaScriptを使用」のチェックボックスをオフとする)する暫定対策が紹介されています。

Cyber Security Bulletin SB09-124

4月27日の週に報告されたぜい弱性情報Vulnerability Summary for the Week of April 27, 2009の中から気になったぜい弱性情報を紹介します。

HP OpenView Network Node Managerのぜい弱性

HP OpenView Network Node Managerに整数オーバーフローのぜい弱性が報告されています。Secunia Researchが2008年に発見したぜい弱性で,このぜい弱性による影響として,ポート番号2954/TCPへの細工したコマンドを介した,リモートからの任意のコード実行があります。