マイケル・ジャクソン氏の死に便乗するサイバー攻撃が横行

マイケル・ジャクソン氏の死に便乗するサイバー攻撃が横行

マイケル・ジャクソン氏の未公開映像や極秘情報にアクセスできるとうたって、ユーザーをだます手口が横行している。

世界的人気歌手のマイケル・ジャクソン氏の突然の死が報じられた6月25日から週末にかけて、「マイケル・ジャクソンの未公開映像」「マイケル・ジャクソンの死にまつわる極秘情報」などをうたったスパムメールや悪質サイトが相次いで出現した。セキュリティ各社が注意を呼びかけている。

 英Sophosは、「Confidential===Michael Jackson」(極秘情報:マイケル・ジャクソン)という件名のスパムメールがジャクソンさん死去の数時間後に出現したと報告。本文は「マイケル・ジャクソンの死にまつわる情報を極秘で打ち明けられる人物を探しています。すぐに返事をください」と持ちかける内容になっており、スパム業者が返信してきたユーザーのメールアドレスを収集する目的で送信したとみられる。

 マルウェア感染サイトにユーザーをおびき寄せるメールも見つかった。米Websenseによると、「マイケル・ジャクソンの未公開映像」と称する動画へのリンクを掲載したメールは、YouTubeへのリンクに見せかけて、トロイの木馬をダウンロードさせるサイトに誘導する。

 この手口では、ハッキングされたオーストラリアのラジオ局サイトが利用されており、同サイトに仕込まれた不正ファイルをユーザーが開くとマルウェアに感染する。表向きはニュース記事が表示されるため、陰で情報を盗み出すマルウェアがインストールされているとは気づかないという。

 米McAfeeによると、関連情報サイトに見せかけてマルウェアや偽ウイルス対策ソフトをダウンロードさせるURLは増えており、検索エンジンを使ったSEOポイズニング攻撃も発生している模様だ。